AUTOモードのすすめ
なぜAUTOモードは流行らないのだろうか?これは私の素朴な疑問である。
私の勝手な推測であるが、JW_CADユーザーが100人いたとしてAUTOモードユーザーはたぶん5人いないのだろうと思っている。消費税の税率より低いユーザー率である。去年春、都内でJW_HP関東の勉強会をやったときの話であるが出席者はいずれもパワーユーザーの兵12名。その中でAUTOモードユーザーは2名。AUTOモードユーザー率は16%。これは多いほうなのだと思う。
私はDOS時代からAUTOモードを愛用していたが、一度AUTOモードに慣れるとノーマルモードには戻れないのである。何も早く書こうとしてAUTOモードを使っている訳ではないのであるが、AUTOモードの機能で作業すると数々の無駄を省けるので結果的にノーマルモードより早く書けるという事になると思うのである。
CAD入力で結果が同じなら誰でも早く書ける方法は覚えたいと思うのは同じだと思うが、AUTOモードだけが結果的に早く書ける手段ではない。図形、オプション建具データ、外部変形等、いろいろな手段がある。それらを複合的に使いこなしている人もいるだろうし、主に外部変形を駆使している人もいるだろう。その中のひとつの手段がAUTOモードと言う事だと思う。
以前、JW_CADを覚えてみたいという人、数人から相談を受けてJW_CADの操作方法を教えた事があるが、私は彼らに当然のごとくAUTOモードしか教えなかったのであるが彼らは今もAUTOモードで作業している。まあ、それしか知らないのだから当然と言えるだろう。その後、彼らから「何故、普通に教えなかったのか?」と文句を言われた事は無い。
さて、JW_CADはMS−DOSからWINDOWSに移行した。AUTOモードに関して言えばWINDOWS版JW_CADはまだMS_DOS版JW_CADに近いとは言えまだMS−DOS版には及ばない。っと私は思っている。まだWINDOWS版が開発中なので当然だと思うのであるが、WINDOWS版で新たに登場したクロックメニューがAUTOモード+αの予感を感じさせてくれる。有難い。クロックメニューはメニューバーやツールバーを使わずにドラッグ操作でコマンド移動出来る優れものである。JW_CADユーザーは他CADには無い、右クリック、左右ドラッグなど特異なマウス操作を要求される。JW_CADはドラッグ無くして語れないCADでもある。何故これほどまで右ボタンやドラッグを駆使するCADになったのであろうか?通常マウスにボタンは2つ、多いものでも5つ。マウス操作だけで出来る事には限界がある。普通はマウスをコマンドアイコンに移動しクリックして実行する。さらに別の作業をするためにまた別のコマンドアイコンをクリックする。この繰り返しなのである。しかしこれが普通なのであるが、そんな常識を破ったのがAUTOモードやクロックメニューであると私は思っている。クロックメニューについてここで話をするのは長くなるので止めるがAUTOモードはほんの6つの機能しか持っていない。しかし、この6つの機能は作図・編集の基本機能そのもので、作図作業中に占める割合は相当なものであると考えている。これらの動作をコマンドを移動する事なく出来るのがAUTOモードだとしたら使うしか無いのではないだろうか。
AUTOモード (L)free:+/○,線:線編集 (R)Read:+/○,線:複線,無:□
AUTOモードに入るとステータスバーに表示されるのが上に書いた「呪文」である。
これを理解しないとAUTOモードは始まらない。しかし、これがAUTOモード機能
のすべてである。AUTOモードにある6つの機能を簡単に書くと /○編消複□ に
なるが、これは、線を書く・円を書く・線を編集する・線を消す・複線を引く・矩形を書く
という意味になる。
まず「呪文」の左半分の (L)free:+/○,線:線編集 が左ボタンに割り当てられた
機能で右半分の (R)Read:+/○,線:複線,無:□ が右ボタンに割り当てられた
機能である。要約すると左半分は「任意点で水平垂直線・任意角度線・円が書けて、
線(円)編集(線伸縮・線部分消去)・線のコーナー処理が出来る」という意味になる。
また右半分は「読取点(端点や交点)で水平垂直線・任意角度線・円が書けて、線(円)を
クリックすると複線、任意点クリックで矩形が書ける」という意味になる。
AUTOモードのスライドショー
線コマンド
円・円弧コマンド(円コマンド・円弧コマンド)
線消去コマンド(線を全部消す消去コマンド・線の一部を消す消去コマンド)
線伸縮コマンド(任意点の線伸縮コマンド・読取点の線伸縮コマンド)
コーナー処理コマンド
複線コマンド
(前回値を使う場合の複線コマンド・複線間隔を指定する場合の複線コマンド)
矩形コマンド
その他AUTOモードから抜け出さずに作業出来る機能としては
範囲指定消去コマンド
包絡コマンド
端点指定の複線コマンド
などがある。
スライドショーの最後の場面ではすべてコントロールバーが【AUTOモード】の表示
で終わっているのは作業中に6つの機能を使っていてもAUTOモードから抜け出して
いないという意味でもある。
オートモード中に各コマンドに入るためのドラッグ方向(クロックメニュー)は
カスタマイズ出来るものがあるが、上のスライドショーでは
私のクロックメニュー設定でやっている。参考までに。